甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「「少年ジャンプ」 黄金のキセキ」漫画作るって大変。

著書は黄金期のジャンプ、653万部の頃、編集長をやっていた人です。
私はその頃、小学六年生で、絵画教室の帰りに毎週買ってました。
どのページを見ても面白い漫画ばかりだったし、勢いがありました。
学校でも話題になっていたし、教室では読んでる人の周りを取り囲んでみんな読んでいた。

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そんなジャンプは、最初マガジンやサンデー、チャンピオンに発行部数で負けていた。
それに勝つために、色々な工夫をして来たようです。
大物作家を使おうにも他紙で抑えられてて使えない。
ならどうするか?
新人を育てる、で、看板に育てる。
そうです、ジャンプこそ初めて新人賞という漫画賞を作ったのです。
そこから色々発掘してきて今に至ると。
手塚賞赤塚賞から様々な漫画家が生まれました。
そこから、キン肉マンやら、ジョジョやら、幽遊白書なんかに繋がってくんですね。
逆境をチャンスに変えたんだなあと思いました。

読者が面白いと思うものは何なのかを考えて、漫画は作られているんだというのもよく分かりました。
10週で打ち切りという厳しいシステムも、面白い漫画を作るためなんでしょう。
漫画家にとってはめちゃくちゃ厳しいハードルだけども。
読者のハートをつかむために、面白いエピソードをどんどん投下していく。
描いてる方は擦り減るだろうなぁ。
それほど漫画家ってしんどい仕事だなあと思う。

それと、売れる漫画って言うのは、やっぱり工夫して描かれているというか計算されて作られている。
聖闘士星矢は始めから売れることを目的に設定とか話とか考えてたって書いてあって、まんまとそれに乗せられた。

個人的にはアストロ球団のエピソードが好きですね。
担当編集者だった著者が、作者とのやり取りのとき、面白くない話に腹を立ててトレーシングペーパーで頭を叩いたという話です。
叩かれた方は後年、あの時は腹が立ったと言っていたそうです。
今ならパワハラで訴えられそうですが、それだけ漫画に熱く熱中して作ってたんだなあと思うと読者としては、何か感動しまいます。