主人公の女子高生の意識だけが過去と未来(といっても日曜日から土曜日の一週間)を行き来する。
頼りになるのは秀才の男子高校生だけ。
彼だけが彼女の
タイムリープのことが理解できています。
月曜日と思って学校に行くと火曜だったり、明日は何曜日なのか分からないところが、面白い。
パズルの様にバラバラになった一週間を、彼の言う通りに辿って行くと、なんで
タイムリープすることになったのかという謎が解けていきます。
火曜日から月曜日に
タイムリープした主人公は月曜日に何が起こるかを知っている訳で、未来を変えないように四苦八苦しながら同じことをします。
兎に角このややこしい現象というか話を、シンプルで短い文章で分かり易く書かれている。
だから、あっちこっち飛ぶのに分かり易い。
相当、文章を練ったと思います。
あと、
電撃文庫なのにイラストが萌え絵じゃないのがいいですね。
まあ、1995年くらいの本なのでそう言う文化が無かったのもあるけど、このイラストいいですね。
話と合っている。