甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「稼ぐ作家になるための裏技Q&A174」編集者のなあなあっぷりに気を付けよう

マチュアから作家デビューしたての人たちの問い合わせに、プロの小説家が回答するということで、稼ぐ作家になるための裏技を伝授するという内容の本です。
QA形式なので、どこから読んでもOK。

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暇な時間や、こういう時どうだったけ?って思ったとき開いてみて確認するもよし。
割と回答者がクールと言うか、仕事って言う立場に立っていて、質問者の「ライトノベルの第三次予選突破したけどどうですか?」という質問に、あっさりと「そこまでの実力とは言えない」と言う切り捨てっぷりで、なかなかの辛口です。
基本的にアマチュア作家が、こういうのはどう、ああいうのはどうって現状悩んでることを一生懸命聞いているのに対して、回答はクールに結論は面白ければ有という着地で、アマチュアに厳しすぎ。

ためになることもたくさん書いてあります。
主人公を間抜けにしないこと。敵を間抜けにしないこと。
主人公が困難に陥るときは、作家の都合で主人公を間抜けにしてピンチにさせるよりも不可抗力にした方が読者は納得する。
確かにそうです。
作家が思い付かないからって必然的な話にしないと、読者はアレ?って思います。

プロットの書き方で、場面ごとのブロックを作ってその中で、山を作るってのは参考になりますね。

あとは、編集者の人のなあなあさがよく分かる。
基本的に口約束の業界らしく、書面が無い。
だから雑誌に発表すると約束した短編がいつまでも発表されないとか、原稿料がいつまでも払われないとか、普通の業界に比べてヤクザすぎ。出版業界。
こういった、お金とか編集者とのトラブルについても質問が出ていて、それは泣き寝入りするしかないとのこと。
新人は立場が弱い。
作家を目指す人は気を付けよう。

回答をまとめると、基本的には、革新的でも、二次創作でも、実在の事件や国を扱おうが、読者が面白ければ、受け入れられるようです。