甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「 なれる!SE8 案件防衛?ハンドブック」ラストの提案合戦の決着がちょっと強引

テーマとしては既存案件の防衛と言うことで、追われる立場の大変さを描いたと言った内容です。

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ですから、攻めの姿勢が多かった今までの話に比べると、最初は見えない敵に怯えながら守勢で話が進むので、緊迫感はあるけど爽快感は少し欠けます。
アルマダと言う少数精鋭の企業に、スルガの手持ち案件が悉く奪われていきます。
しかも、アルマダの担当者は主人公と同じ新人だったということが分かります。
主人公は相手が自分と同年代で自分より大きな仕事を任されていることに嫉妬を感じつつも自分に似たところを見て、同じ会社だったら協力できたのにと複雑な思いを抱きます。
この辺の心理描写は面白かったです。

攻める側だったころに比べ、守る側になったことで、どう戦うかの苦悩が描かれています。
守る側は相手がどう攻撃をしてくるかあらゆるパターンで考える必要があり、攻めるほうより大変です。
何より守る物を失ったときどうするかの打算が働く分慎重にならざる負えません。
そんな中、提案合戦を想定した模擬戦を行うという、戦争小説のようなパターンを持って来ています。
なかなか盛り上がりのある展開です。
その模擬戦の中で、相手に勝つための方法を見つけ出します。

クライマックスの提案合戦では、その勝つための方法を相手から逆手に取られてピンチになります。
ここまでは良かったのですが、突然、別の会社が割り込んできて、流れが変わります。
主人公がその会社にも秘密裏に提案を依頼していたという内容ですが、どうもいつものように相手の隙を突くような戦い方で、ちょっと他力な感じがしました。
もうちょっと正攻法で闘ってほしいなとは思いました。
残念なのはそこだけかなあ。