吉川英治の三国志全8巻を読みました
光栄の歴史シミュレーションゲーム「三国志」にはまった時期があり、小説のほうにも興味が出てきたので読んでみました。
以下感想です。
三国志1
キャラクターの性格わけがしっかりしていて、愛着を持ちやすいです。
特に張飛は、気に入らないことがあれば、手が付けられないくらいの暴れん坊になってり、そのせいで話がどんどん展開して面白いです。
この二人の側に立っての話も展開していくので、物語をいろんな角度から読むことが出来ます。
次から次にいろんな武将が出てきて、ゲームで知った武将が出てくると、うれしくなります。
この武将ゲームでは大したことない能力だったけど、実はこんな活躍してたんだとか、そういった読み方もできました。
三国志2
中学生くらいに読んだときは難しい漢字や、表現についていけずに途中で断念してしまいました。
大人になって読んでみると、知識が付いた分、読破できました。
とても読みやすく、展開が速いので退屈することがありません。
主要な武将たちのキャラクターがよく描き分けられています。
曹操は古い慣習に囚われず、出来る人間はどんどん取り立てていく、新しい時代を作る人の象徴みたいです。
強引なところがあるので部下から恐れられているところがあります。
劉備は同じ人に何度裏切られても、許しています。そうやって、仲間を作っていっています。人徳の高さから部下から慕われています。
呂布は武力だけで策略がない、そして裏切り者みたいな感じです。
何だか、ここに載っている武将たちの生き方を読むと、自己啓発書を読むよりも参考になります。
三国志3
呂布がとうとう倒されて、何だか少し寂しくなります。
でも、さすがにゲームだと武力が一番高い武将だったので、史実でもやっぱり倒すのにてこづってたんだなあ。という印象です。
序盤戦から中盤戦に入ったという感じで、どんどん面白くなっていきます。
毎回の武将が名乗りあって一騎打ちするシーンは、決着が決まるシーンはあっさりした描写で、潔しという感じでいいです。
まるで、講談のようです。
玄徳のもとにいつも帰りたがってます。
去られてしまいます。
曹操もこうやって見ると結構健気だったりしますね。
三国志4
関羽強いです。
ゲームでもめっぽう強かった。
だんだん、キャラクターが立ってきて面白くなってきました。
いよいよ三国志という感じになってきました。
やっぱり、劉備がいつも仁を貫き通そうとするあまり、機会を損失しています。
孔明に舌打ちされるくらいですから、よっぽどのことです。
そこがいいところで、人が集まる理由なのでしょうけれど。
5から8の感想は明日。