甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「ネトゲ中毒 (NHKオトナへノベル) 」ネトゲは面白いけどね。

シンプルな構成と、分かり易い人間関係の、ライトノベル感覚の小説。
小説を読み慣れた人なら一時間から二時間で読了できると思います。

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ネトゲに依存した人たちを題材に、どうして依存したのか、依存してる間はどうなのか、どうやって依存から脱したのか、というちょっと教育的な要素がある。
実際に、コラムには精神科の先生が寄せた文章があり、実際身近でそういう人がいて悩んでいる人は解決の糸口になるかもしれません。

三篇の小説があり、一章は現実の女の子に振られたことからネトゲに嵌まる高校生の話。
二章はネトゲ廃人を取材する自らもネトゲ廃人の話。
三章はSNSで知り合った友達との友情の話。
一章と二章は登場人物がクロスしていて、二つで一つの話です。
どの登場人物も現実の世界では対人関係の構築に悩んでいて、自分が必要とされていないことに苦しんでいます。
それがネトゲでは強いキャラや強いアイテムを持っていれば必要とされます。
次第に自分を必要とするネトゲに嵌まりこみ学校にも行かなくなります。

ネットでコミュニケーションが取れても現実ではそうではないとうところが、難しいところです。
人間は現実の世界で生きているのだから、ネットに依存するのは良くないとは思う。
が、これが無ければ息の詰まる世界になる。
バランスが大事なのだとは思うが。

あと、ネトゲが悪いものとして書かれてしまいフォローが無いが、やりすぎなければゲームは面白いものです。