甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「金持ち父さん貧乏父さん」学校教育で、投資や税金のことを教えるべきかと思いました

実の父さんは貧乏、友達の父さんは金持ち。
話の主人公の父さんは貧乏で、友達の父さんが金持ち。
そんな対照的な父さん二人から、主人公が色々なことを学ぶという自伝のような内容でした。

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貧乏父さんは、よく勉強して、良い学校を出て、良い仕事について、技術を身に付ければ幸せな生活を送れると言います。
反対に貧乏父さんは、学校の勉強は必要なくて、如何に人を使って、お金にお金を稼がせるかと言うことを説きます。

まったく対照的です。
主人公は金持ち父さんの薫陶を受けることで、良い大学を出てよい仕事をしているはずなのに、月の請求書で頭を悩ませる貧乏父さんの矛盾に気付きます。
また、金持ち父さんも、貧乏父さんの生き方に否定的なので、この本を読むと貧乏父さんの生き方があまり良くないように見えてきます。

要は、金持ち父さんは株や投資を行い、会社を作り節税し、人に仕事させることで、何倍もの富を作るという生き方です。
そこに技術力や、ものつくりという考えはありません。
反対に、貧乏父さんは、投資もしないし、会社も作らない、自分の技術力で頑張っていますが、稼ぐ額は自分一人分だし、税金対策も良く知らないから多く取られる、資産になると思って買ったマイホームのローンに頭を悩ませています。

本の著者から、どっちの生き方がいいのかと問われているような気もします。
どっちがいいかと考えてみましたが、
世の中が金持ち父さんだらけになると世界は破綻すると思いました。
かと言って、貧乏父さんだけになっても然り。
投資ばかりして実業をしないような人ばかりだと、世の中に食べ物や製品が出来ず、金持ち父さんといえど生活が出来なくなります。
反対に、真面目に自分の仕事だけしている人だけだと、お金が世の中でうまく回らず経済が停滞しそうです。

それを踏まえて、どっちがいいかと言うと、迷うところですが、この本に載っているような金持ち父さんにはなりたくないので、貧乏父さんの方になりたいかなあと思いました。
この本の金持ち父さんは、始めから実際の仕事を余り経験せずに、人を働かせることや節税したり、投資ばかりしているので、色々と経験していない分、何だか脆い気がします。
反対に真面目に働いて来た貧乏父さんが、金持ち父さんの真似をしたら、投資も自分の仕事面でもプロなので最強になるでしょうね。

この本全体に言えることですが、言いたいことは小冊子五枚くらいで済む内容なのですが、やたらと本文に肉付けしたりエピソードが長かったり同じことを繰り返し言い方を変えたりして言ってるだけなので、酷く冗長な印象です。
後半は、また同じ内容だと思って、流し読みしてしまいました。

辛口批評ですが、良いことも書いてます。
確かに、学校教育で、投資や税金のことを教えるべきかと思いました。
私も社会に出て税金が幾ら取られてとか、自分の資産をどうやって貯めればいいかなんて、知らないから最近まで、意識していなかった分損をしていた気はします。