甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

池井戸 潤「ようこそ、わが家へ」

主人公が駅のホームで電車待ちの列に割込みした男に逆恨みされて、追いかけられるところから話が始まります。
何とか、逃げ切る主人公ですが、家の場所を知られてしまい報復を受けることに。。。。

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並行して、銀行員である主人公の出向先である電子部品の会社での話。
不正経理、架空発注でお金を着服する営業部長との対立が面白い。
不正を暴こうとして逆にピンチになったり、だけどまた証拠を揃えて立ち向かったり。

ストーカーとの闘いもそれに合わせて、あの手この手で進んでいきます。
主人公の息子が頼もしく、盗聴器を発見したり、待ち伏せの方法を考えたりと、親より逞しいです。
ただ、最後に息子の方も問題ありと言うのが分かります。
最後の最後まで、ストーカーが何者か分からないので、最後までつい読んでしまいました。
最後は、転、転と二回くらい返しがありましたね。

文章は読みやすく、ツッカエルことはありませんが、多少、手形の知識と銀行融資や受発注がどういうことか知っていると楽しめると思います。