甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「儲からない」と嘆く前に読む会計の本―「小さな会社」のキャッシュフロー経営

なんかうわべだけの会計の本と違うなって感じです。

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良くある会計の本は、どの程度の企業向けに書いているか分からない。
一般的なことが書かれていて、実際に会社を経営している人からすると腑に落ちないというか、それは理想だよっていうことが多いんでしょうね。
私は一般的な会社員で会社を経営する立場では無いので、一般的な会計の本でも知識としては十分なんでしょうけど、株の勉強するうえでちょっと本書を読んでみようと思いました。
面白い内容で、小説仕立てで話が進んでいきます。
この本は中小企業のことを考えて書かれた本であり、そう言う意味では日本の企業はほとんどが中小企業なので、沢山の人が参考になるのかもしれません。

著者独自の理論であるシャンパンタワー会計理論なんかは分かりやすいと思いました。
シャンパンをお金とすると中間にあるグラスが費用で、最下段にあるグラスがキャッシュとなり如何に、シャンパンを増やしグラスを小さくすることが重要なようです。

取られる税金を少なくするために役員報酬と言う名目で、自分の家族にお金を渡すという手段は初めて知りました。
小企業ならではと言った感じです。
こう言う話は一般的な会計本には載って居なさそうですね。
節税のために使わない車を買って、利益を減らすことで対応するという社長の話も出てきます。
それは却って損だということが書かれていて、確かにそうだと思いました。
それは不要な設備投資なんです。
手元にお金を残したければ税金をあえて支払うべきなんですね。
個人にも言えることで、やたらとふるさと納税で税金対策したとしても、使わない返礼品で部屋が埋ったら意味が無いです。
自己満足な節税は気を付けたほうがいいですね。
あと、役員報酬として個人に与えたお金にも税が掛かるので、そこを考えて報酬額を決めるというのも納得しました。

あと事業をたたむ方法として、リバースモーゲージも紹介されています。
事業者が死んだら土地建物で借入金を返済する方法で、やはり一般的な会計の本には載っていなさそうです。