甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「百年法 (下)」最後は不老不死の意外な欠陥が

上巻を読んで、続きが気になるので下巻も。

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拒否者村での展開が、ややダレたけど、読みやすい文章だしキャラクターも分かりやすいので、問題なかったです。
上巻のような状況設定の説明は終わり、その世界で暮らす様々な人々の群像劇と言う展開では無くなってます。
テロリストの首謀者として祭り上げられたケンと、有能な首相である遊佐が中心になって話が進んでいきます。
なので、上巻のように主観キャラがコロコロ変わらないので、感情移入しやすくなってます。
その分、上巻のような展開が好きな人は、ちょっと違う印象を受けます。

SFなのだけど、出てくる機器や設定が有機的と言うかバイオっぽい?と言うより、アナログな感じです。
なので独特で不思議な世界観です。
耳に突っ込んで通信可能なアイズという機器が出てきますが、これがどうも便利すぎる。
最終的にはお話の展開に都合よく使われていて、そう言うところがSFとは違う感じになって居るんだろうと思います。

あとは、ある人物が、実は上巻で名前だけ登場した重要人物でしたって言うのも、ちょっと多くてもう少しその辺りにおわせてほしかったかな。

最後の返しというか、結末はちょっと意外で、これは読んでみるまで分からない方がいいと思います。

百年を超える長い物語で登場人物もたくさん出てきますが、一気に読める内容です。