甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「教科書には載ってない!戦前の日本」を読みました

私は、戦後生まれです。
戦前の日本とか、昭和とか、そういった時代には、一体どんな人がいて、どんな事件が起きて、どんな生活があったのか知りたいと思い読んでみました。

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戦前は豊かではない生活、戦争で混乱した生活というイメージを、私は持っていました。
この本を読んでみると、戦前の日本の印象が変わりました。
戦前の範囲として、昭和初期と、大正、明治時代を取り上げています。

今のデパートよりも豪華な内装のデパートや、今より人々は沢山の映画を観ていて、映画の黄金期だったことなど。
映画については、今より娯楽が少なかったからというのもありますが、映画が身近だったというのは、なんとも贅沢です。

意外にも、戦前のほうが受験戦争は過酷で、家父長制で親父が厳しい家庭が多かったようです。
また、マイホームが既に存在し、今風の一戸建ての写真も載ってました。

危ない薬が、薬局で売られていたのもびっくりです。
疲労がすっきり取れるという名目で売られてました。
あとは、特攻隊の人たちの恐怖を取り除くために使用したり。

エログロ・ナンセンスな雑誌や演劇なども、このころから出始めてて、人は今も昔も、怖いもの見たさがあるんだなあと思いました。

初めて知ったのが、カフェの女給のことです。
カフェだから喫茶店の店員だと思っていました。
そういう方ではないようです。
スカートに穴が開いており、そこから手を入れることが出来るサービスをしていたり、1杯1円15銭の珈琲で胸を触らせたりと、今のお触りOKパブのホステスのような仕事ぶりです。
戦前にもこんな産業があったんですね。
谷崎潤一郎痴人の愛のナオミも女給でした。
茶店のウエイトレスと、付き合ってたのかと思ったら違ってたのですね。
過去の文学作品を読むときは、その時代のことを少し調べてから読むと、もっと楽しめそうです。

実は、日本は明治辺りから高度経済成長を始めていて、戦争でいったん中断して、戦後にまた、成長をしていったと書いてありました。
戦後の復興が目覚ましいような印象でしたが、その前から成長してたんですね。

不良少年、少女もいたり、サラリーマンもいたり、、、
スマホもテレビもないけど、人間の本質はあまり変わってないのかもと思いました。