「キャバクラの経済学」読みました
「キャバクラの経済学」を読みました。
キャバクラというところは、男の人を虜にする場所だそうです。
入ると、綺麗な女の人が出迎えてくれます。
1時間で10000円くらいで、仕事の悩みとか、優しく聞いてくれます。
お酒を美味しく飲むことが出来ます。
お気に入りと仲良くなれば、外でデートもできます。
其のうち、毎日通いたくなります。
女性のほうからもラブコールが毎日来ます。
この本では、お金のかかる治療と書いてありました。
確かにお金かかります。
でも癒されます。
この本では、PPMモデルを用いて、稼げるキャバ嬢を分析しています。
マズローの五段階欲求と水商売の関係を書いてあります。
男は、第三段階の社会的欲求以上を満たすためにキャバに通うのだそうです。
一番下の生理的欲求が満たされてからキャバクラだというのは、なんとなく納得できます。
キャバクラはお触りはできます。それ以上は店内ではNGです。
そういう意味で、性的に余裕のある人が行くものなんだろうと思いました。
AIDMAの法則で、お客がどうキャバクラに興味を持つかというプロセスが書かれてます。
応用情報処理試験のストラテジ科目の対策にもなりそうです。
ここで、私の話を。
26才の頃、上司に連れられて初めてキャバクラに行きました。
女の子が、甲斐甲斐しく世話してくれて、お酒作ってくれて、話聞いてくれて楽しいところだと思いました。
A子ちゃんという女の子とメールアドレスを交換しました。
女性からメールアドレスを交換しようと言われて、もしかして惚れられた?と舞い上がってしまいました。
次の日から、
「逢いたいから、今日お店来て、イベントもあるから」
というような営業のメールが。
まさに、この本に書いてあるような営業方法です。
ただ、その頃は、うぶだったので、めちゃめちゃうれしかったですね。
惚れられてると思うと、逆にこっちも惚れてしまいます。
相手は自分を映す鏡ですね。。。
ただ、そんなうまい話はないだろという気持ちもありました。
営業に引っかかってなるものかと思いました。
彼女の気持ちが本当かどうか確認したいのもあり、すぐ行かないで様子を見ることにしました。
しばらく、メールだけのやり取りをしていると
「いつになったら来てくれるの?好きなんだけどな・・・」
これで、参ってしまいました。
ただ、それでもまだ迷っていると、、、
「今月で店をやめて、実家の鹿児島に帰るんだ。だから、逢いたい。」
行って確かめたい思いのほうが、営業に乗せられてたまるか、という気持ちを上回ってしまいました。
ですが、A子ちゃんが店を辞める最後の日まで、行くかどうか迷ってました。
A子ちゃんが辞める日、、、、
その日は、母校(高校)で卒業生として在校生に講演する用事がありました。
昼に、在校生たちに「立派な社会人になるには」というアドバイスをしましたが、
実際は、キャバクラ嬢に転がされている子供みたいな大人です。
ありがたいことに、日当10000円をいただきました。
その10000円を、人生初の一人キャバクラにあててしまいました。
最後まで、行くかどうか迷ったのですが、最終的には行ってしまいました。
本当に私を好きか確かめたいのと、鹿児島に行かないで引き留めたいというのと、
色々確認してみたかったのです。
我ながら、翻弄されていましたね。
A子ちゃんは、私を覚えていました。
色々聞きたいし、口説きたかったのですが、如何せん恋愛経験に乏しく、遊び慣れてない私は、緊張のあまり何も話せずにいました。
そして、思い通りに話すこともできず、しかも母校から頂いた日当まで使ってここに来た自分が嫌になり、何だか不機嫌になってる私に、A子ちゃんは優しく接してくれるのでした。
そして、1時間経って延長なしで店を出るとき、A子ちゃんが一緒に外に出てくれました。
「鹿児島に帰っても、覚えてるね」
とのこと。
A子ちゃんは、次のお客が呼んでるとのことで店に帰っていきました。
私は、口説くこともできず、またそんな技術も持ち合わせていない自分が嫌で、
何だか情けない気持ちで帰っていきました。
翌日、A子ちゃんからメールが来て
「鹿児島でも頑張るね」
これで終わりました。
今考えると、ホントに鹿児島に帰ったかどうかわからないし、そういう営業方法があったのかといえば、あるのかもしれないし、ホントに惚れてたのか確認の仕様がありません。
ただ、私がひとり合点して、粋な遊び方が出来てないというところが問題でしたね。
やはり、こういうお店で遊ぶうえで、女の子は泡沫のものだと思って相手することでしょう。
本気で惚れてはいけないのです。
その場限りを楽しむのです。
そして、そういうサッパリした男がモテるのでしょう。
今では、良い経験だったと思います。