甘いもん好きおやじのブログ

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ドラマ、半沢直樹の原作本「オレたちバブル入行組」実は「倍返し」と言う言葉は出てこない

42%くらいの視聴率を取ったドラマ、半沢直樹の原作本です。

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読めばわかりますが、ドラマであれ程登場した倍返しという言葉は出て来ません。
最後の方に10倍返しという言葉は出て来ますが、それも一度きり。
数年前、ドラマが始まる前に一回読んでて、今回再読し、それが確認できました。
二回読んでも内容をほとんど忘れていたので、普通に新しく読む感覚で楽しめた。

支店長の不正融資の濡れ衣というか、上手いことゲームのコマとして使われた半沢。
様々な嫌がらせに合いながらも不正融資の金を追いかけ、負債の回収にあの手この手です。
支店長と共謀した東田社長は失踪しているので、探偵小説みたいに色んな手掛かりを掴みながら追いかけて行きます。
その間にも、意地悪い支店長が半沢を支店から追い出そうと、人事部時代のつてを使って色んな刺客を送り込みます。
でもそこは主人公。
軽快なセリフと共に、バタバタと刺客たちを斬って行きます。

途中で視点が、支店長側、つまり悪役側に切り替わります。
そこで悪だくみをしてる場面何て、水戸黄門で悪代官と越後屋が話してるみたいな感じです。

中盤から後半にかけては、支店長の急所を手に入れた半沢が、それを使って反撃します。
メールで徐々に追い詰めていくとこ何て、悪趣味というか何というか。
最後は土下座までさせて、罪を認めさせています。
実際には有り得ないんだろうけど、これはこれで面白かったです。
銀行の内部事情や仕事の事や、一連の事件というか策略なんかをリアルに書いてるからだと思います。
しっかり本当のことを書いてるから、嘘もリアリティというか受け入れやすかったんだな。