甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

秘伝「書く」技術 夢枕獏

陰陽師の著者が書いた小説の書き方の本。
色々、日本の歴史やら雑談に脱線しながらも、自身の小説の書き方についてレクチャーしてます。

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専業作家で成功した方なので、小説を読んだり書いたりする人が読むと参考になるし面白いかも。
なかでも、アイディアはカードに書いておいて、いつか役に立つようにストックしているとのこと。
行き詰ったときにそのカードを見て打開策を考える。
常に、色んな経験をし脳内をカオスな状態にして置き、いつか閃くようにしておく、それが話しづくりのコツだそうです。
よく映画で、構想何年とかいうけど、いきなり話を書いてもいいものはできない。
書き始めたとしても矛盾のあるしりすぼみのものになるんだろうな。
そうじゃなくて、思い付いてから資料を集めたり、取材したりして何年かしてある日何かに出会い、そのカオスから色んなものが結びついて物語ができるんでしょう。
良いものは時間が掛かるのですね。
著者の神々の山嶺は書き始めてから書き終わるまで何十年も掛かっている。
確かに沢山の資料にあたり、取材して、実際に山に登ったのがよく分かる内容だった。
こんなの書くのは好きでも、よっぽど根気がいると思いました。
それだけに、その創作の舞台裏を知れたのは面白かったしためになりました。
そして、やはり面白いお話は色んな経験と趣味、遊んだり仕事しないと書けないんだなと思いました。
まさに書かずして書くみたいな。