甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

戌井 昭人「ぴんぞろ」

タイトルになってる作品と、もう一つ小編が収録されています。

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タイトル作品は、主人公の男がひょんなことから友人とチンチロリンの賭場に行き、そこでサイコロのイカサマに失敗するところから話が二転三転して行きます。
流れるように場面が変わるし、人も次々現れては過ぎ去って行きます。
その辺、あっさりしすぎていて味気なかったというか印象に残らなかったなあ。
何でこの人と出会うんだろう。
何でこの場面があるんだろう。
後になって意味があるんだろうか、そう思っていて読んでいたら、あっけなく終わってしまった。
賭場でイカサマがバレた時、ヤクザから「サイコロの目には人生がある」見たいな意味深なこと言われて、それが主人公の心理とどう絡んでくのかと思ったら、特に何もなかった。
最後のさい銭箱に入ったピンゾロの意味も分からない。
私に読解力が無いだけかもしれないが、もっと分かり易くしてほしい。
書く方は大変だと思うけど、一応売り物なんだから読者に分かるようにしてほしい。
何だか、のっぺり続く日記を読んでいるようだった。
伝えたいことが良く分からなかったです。