「憲法って、どこにあるの? みんなの疑問から学ぶ日本国憲法」で社会勉強しました
著者が25個くらいの憲法に関する疑問を答える形式で、まとめられている本です。
憲法と聞いてすぐに思い浮かぶのが第九条ですが、そのことについて力を入れて書かれています。
ひととおり疑問に答えて、最後に著者のまとめと言うか締めの言葉が関西弁で面白い。
・生活保護をもらうことはずるいことか?
・息子の部屋を片づけるのはプライバシーの侵害か?
・親がお金を払っている子供のスマホを見るのは違法か?
といった、身近な疑問に憲法と法律を当てはめて、いいことか悪いことかを解説しているので分かりやすいです。
ただ、この本を読むと貰うまでの手続きが大変だと思いました。
基本あまりあげたくないのかなあという印象です。
息子の部屋を片付けることについては、親の環境権と、子供のプライバシーが対立しているようです。
親は子供によい環境を享受する権利があるから息子の部屋を片付けるのであって、子供は自分の人格について保護しようとする権利を主張します。
確かにそうなんですが、最後の締めに、お母さんは寛大に見守ることと、息子にはちゃんと掃除しろということでまとめてるのは、ユニークでしたし、なるほどと思いました。
なんでも、法律を盾にとって主張ばかりしてたら話が進まないから、要は普段からのコミュニケーションですね。
親がお金を払っている子供のスマホを見るのも、親としては子供が変な人とやり取りしていないか確認したいためであって、これは子供を保護する義務になります。
子供の方はプライバシーがどうとかってなるけど。
これも、憲法とか法律よりも、親子間のコミュニケーションに寄るかと思いました。
この本に載っている質問を見ると、だいたい、話し合えば分かり合えることが、多いような気はします。
ただ、それでも難しいときに法律や憲法が登場するのだと思いました。