甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

まんじゅうアイスが涙でしょっぱかった日

今年の就職活動は、売り手市場のようですね。
2000年大学卒業の私にとっては、羨ましい限りです。
あのころと比べると、だいぶマシになったということなんでしょうね。
オシャレなカフェから、オシャレなコーヒーカップ(穴が開いた蓋つき)を持った耳にイヤホンしてそれがスマホに接続されてるオシャレなリクルートスーツの女子を見ると、自分の頃とずいぶん違うなと思ってしまいます。

スマホなんて無かったから、家の電話から会社に電話して説明会の予約したりしてましたね。
エントリーシートなんかも出て来たばかりで、まだ紙の履歴書と併用している企業も多かった。

兎に角、バブルが終わった後のなので、就職先が見つからない人が沢山いました。
仕方なく、大学院に行く人も多かったですね。
もちろん、勉強を続けたくて進んだ人もいますが。
求人票が数年前に比べると、文庫と、辞書くらいのページ数くらい違うなんて言う先生もいました。
数年前に生まれたかったなんて本気で思ってましたね。

で、私の場合も例外なく全然就職決まんなくて。
まあ、高望みしてゲーム会社とか受験してたのもあるけど。
その後、自分の実力を見つめ直して、中小企業に的を絞った時は時すでに遅しで、ほとんど締め切りでした。

やっと受験できた社員10人のソフトハウス
そこに受験者が90人とかいて、受かるのはたった一人とか、こりゃあ凄い時代なんだなって思いました。
企業の方も厳しかったんですよね。

いよいよ夏休みを過ぎても就職決まんなくて、工学部なのに何を血迷ったか、農協とか着物屋とか、先物とか、大学で勉強したことと関係ないところまで受験しだして、玉砕したり。
あの時は、心底辛かったなあ。

そんな中、まんじゅうアイスで有名な丸永製菓も受験しました。
大学の求人票も見尽くしたので、ハローワークで見た求人から電話したのです。

「はい、丸永製菓です」
「あの……えっと……御社を受験したくて」
「はあ? 君、志望動機とかあるの?」
「あの……えっと」
「こっちも忙しいんだよ。ちゃんと企業研究してから電話してきてよ」

そこで、電話は切れました。
朝の忙しい時間に掛けたこちらも悪かったと思うし、何より、本当にここで働きたくて志望したわけじゃないことを見透かされたと思いました。
だから、志望動機がすぐに言えなかった。
内定が欲しいばっかりに、どこでもいいなんて失礼な考えをしていた自分を恥じたものです。

その日、食べた、まんじゅうアイスはしょっぱかったです。


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今、二十年近くたってみて、ちゃんと仕事も出来て、良い人間関係の中で働けてるので、結果的にこれでよかったのだと思います。

どの時代に生まれても、その時その時で有利不利はありますから、今をどう生きるかだけなんですよね。ほんと。

それにしても、あまおう味まであるんですね。