甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

ミホノブルボンと本「鍛えて最強馬を作る」

ミホノブルボンが亡くなりました。
28歳だそうです。
馬の28歳は長生きですね。

以前ブログで、ミホノブルボンの調教師戸山為夫さん著について書きました。



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この本を読んで、努力って大事だなあと思った次第です。

ミホノブルボンは血統的にスプリンターだったけど、戸山流ハードトレーニングでクラシック二冠を達成し、3000mの菊花賞でも二着になりました。
元々素質はあったんだろうけど、努力の部分が多かった。
そういったところが、凡人である自分に夢を与えてくれましたね。
馬は、人間のそういう思い何て知ったこっちゃないし、レースを早く終えたくて一生懸命走るだけって言うのも聞いたことがあるので、まったくこっちの思い込みなんですが。
でも、レースの仕方や成績やら癖やらで馬を観察して、自分の人生に重ねて、感情移入するところが、子供っぽい言い方だけど、競馬ロマンなんでしょうね。

戸山調教師は、騎手の頃は中々思うように成績が出せず、騎乗機会も減って苦労したそうです。
騎乗機会が減れば、経験値が貯まらないからレベルアップもしなくなる。
それで調教師に若くしてなっています。
それから、自分の信念で馬を育てる、まさに「鍛えて最強場をつくる」を実践しようとしたのですが、馬が潰れてしまう。
色んな批判にさらされながらも、晩年にやっとミホノブルボンと出会って結果が出せるようになった。
まるで、漫画みたいな感動的な展開です。

ブルボンの主戦である小島騎手も、目立った騎手じゃなかったけどブルボンで初めてダービーを取って、やっと報われたって感じでした。
でかいレースの時はどうしてもリーディングジョッキーを乗せたくなるのが馬主の考えです。
が、外山調教師は、色々言われても、普段から主戦で乗ってる騎手を優先させるって本に書いてありました。
自分が騎手やってた頃、乗り替わりで外された経験からだと書いてあります。
普段から努力している者が報われるべきと言う考えが、とても伝わりましたね。

全勝でクラシック制覇か!?って言われてて、最後にライスシャワーに負けたのは残念でしたが、あのまま勝ってたら「おめでとう」で終わってたけど、負けたことにより、さらにドラマ性と人間味(馬だけど)が増して好きになった人も多かったんじゃないかと思います。

これで、騎手も調教師も馬も、ライバルのライスシャワーそろって、お空に行ってしまいましたね。
なかなかこれはこれで、ドラマティックです。