甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

映画にもなった八月の蝉という小説を読みました

映画にもなった角田光代さんの、八月の蝉という小説を読みました

360ページくらいあるし、字もびっしり書いてあるから、読むのに時間が掛かるかと思ったが、
すごく読みやすい文章で、難しい表現も少なかったから、3時間くらいで読めました。
あと、赤ん坊の誘拐という逃亡劇で、どういう展開が待っているのか気になるので、ついつい読めたっていうのもあります。
だいたいは、こんな展開になるんだろうなって思うと、ホントにその通りで、期待通り進んでくのが読んでて心地よかったです。

名古屋で、謎のおばさんのところに滞在していたエピソードは不気味だったけど、正直何を言いたいのか、エンゼルホームとか小豆島での
生活と比較すると分からなかったです。
小豆島のところも、ちょっと長くてダレた感じがして少し退屈なとこはありました。
あと、主語が無くてちょっと文章が分かりにくかったところや、ポエムみたいに情景が単語みたいに並べられてて、もっと全体が繋がるように
表現されてたら、そこに居る感じが出て良かったかなと思いました。

赤ん坊を育てる喜びとか、愛おしさは、すごく伝わりました。
女性の人しか描けない部分だなと思いました。
ただ、不倫した男を好きだったとはいえ、その男の妻が産んだ子を、なんで可愛いと思ったのかが、今一つ伝わらなかったです。
その誘拐した女の子が大人になって、好きな男(これも不倫男)の子供を可愛いと思い、一人で育てようと思ったのは、合点がいくのですが、、、