甘いもん好きおやじのブログ

日常の面白いことを描きます。

「職員室」小学校の先生の話

著者が教師だったので、小学校の描写がリアルなのだろうなという印象です。
ただ2001年の本なので今から考えると結構昔です。

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だから、今の時代にどれだけ合うのかというと疑問ですが、根っこのところは変わってないのでなるほどと思うところは多いと思います。
特にPTAの役員がなかなか決まらないとか、授業参観は緊張するとか先生になった人にしか書けない部分もあります。
先生ってなかなか大変だなと思います。
クラスを良くしようとしてやり方を掛けた結果、児童や親から反発されて、前のやり方に戻すというエピソードがありますが。
そういうのは他の仕事でも良く見かけます。
ただ教育現場の場合、一度に関わる人数が多いし、道理がまだわからない子供なので気遣いが大変そう。

この話の主人公は、学級崩壊したクラスを新任で任されるけど、難なくそれを解決して乗越えている。
確かに、苦労した描写はあるけれど数行でサラッと書かれているし対応策も上手く行ってしまっているのでなんだか苦労した感じは伝わりませんでした。
あと、本当かどうかわからないけど色仕掛けで迫って来る保護者の話が良く出て来て、これって本当なのかと思ってしまいました。
純粋な教師ものかと思ったらこういうアダルトな部分が多少多くて、何だかなという感じでした。
あとエピソードが多いのはいいんだけど、パラパラと散らばってる感じで急ぎ足な感じで短いから印象に残り辛かった。
一つのエピソードを掘り下げたほうが心の動きとか先生の成長が見れたんじゃないかと思いました。
いくらでも盛り上がる展開がありそうなのに、どれもあっさり解決して終わります。
ほんと全体的にあっさりかな。
題材的にもうちょっと濃ゆい方が良かったかも。

付録として通知表のつけられかたが載ってます。
これは、これでいいんだけど、文章がちょっとわかりにくかった。
保護者が読むのにはもう少し落とし込む必要があったかな。