福岡県嘉麻市の沖出古墳にノスタルジック
何だろうこの懐かしい感じ。
車でドライブ。
迷い込んだわき道に突如現れた古墳。
県指定史跡。
その名も沖出古墳。
この写真じゃ伝わらないかもしれない。
この切ない感じ。
時代から取り残されたかのような、長閑な景色と昭和な雰囲気。
言ってみれば廃墟のような退廃した美しさというか。
とにかく懐かしのであります。
静かで音がしない。
嘉麻自体がとても人が少なく静かな土地です。
その嘉麻にあるこの古墳とその公園は、ある種神聖な雰囲気です。
説明書あり。
古墳と反対側にある東屋風の建物に趣がある。
古墳は四世紀に造られた物らしい。
千数百年前のものと出会うということが、懐かしさを感じさせる源なのでしょう。
時空を超えて当時の物と対峙するというのは、この世の些末なことを忘れさせてくれます。
吸い寄せられるように階段を上ります。
古墳の最深部へ。
扉はもちろん開きません。
中には石棺があります。
解説付き。
昔のお偉いさんの墓でしょうか。
元来た道を帰ります。
振り返って古墳を仰ぎ見る。
やはり、鍵型の古墳そのものでした。
これだけのものを良く作ったなと。
静かな場所で太古の物と出会うという体験は、一種の癒しと切なさを与えてくれました。